アーユルシャンティ こころとからだに向き合う マインドフルなオトナ女性のための ヨガウェア |
ayur shanteeのインスタによく登場するカフェ、『鳥越T』の店主をしているgatherの小川呂美さん。 美味しいものが大好き、いつも寮母さんのようにみんなを暖かく迎えてくれる、ハッピーな笑顔の秘密、聞いてみました! ―――まずは呂美さんのお仕事について教えてください。 呂美:鳥越Tというカフェで店主をしています。私はパリが大好きでずっと通っていたので、本場のパリのカフェスタイルのお店にしています。パリのカフェは日本のカフェと全く違うんですよ。 ―――どんなところが違うのでしょうか? 呂美:パリのカフェは大人の社交場。大人の人が隣の人とお話をしながら寛げるような、食べて飲むだけではない、「文化」があるんです。 また日本のカフェは飲み物やスイーツがメインのお店が多いですが、パリのカフェは料理がしっかりしていてランチもしっかりボリューミー。飲み物だけでなく食べ物もきちんと楽しめる、そんなお店にしたかったんです。 パリのカフェで出されているお料理。本当にボリューミー! ―――そうなんですね。お料理はどんなものを? 呂美:フランスの家庭料理をベースにした料理が中心です。フランスは移民の歴史がある国なので、食の国際色が豊か。パリで食べられている様々な国の料理のエッセンスの入ったメニューも提供しています。 ―――ロミさんが好きなメニューはなんですか? 呂美:好きなメニューはたくさんありますが、中でもアッシ・パルマンティエ(ひき肉とマッシュポテトのグラタン)とパテ・ド・カンパーニュを作るのが好き。 アッシ・パルマンティエはミートソースとマッシュポテトという簡単な組み合わせだけどお肉の挽き方のひきめの違いとかちょっとしたことで変わる。パテ・ド・カンパーニュはスパイスをミックスしてそれが味の要になりますが、焼き上がって切るまでいつも仕上がりがわからない。 ちゃんとできたかどうかワクワクする、そういうお料理が楽しくて好きです。 呂美さん特製のパテドカンパーニュ。 テイクアウトもできます。 ―――楽しそうですね。カフェの他にはどんな活動を? 呂美:gather 「ギャザー」という名前で、料理をベースに広告や雑誌、お菓子メーカーなどから依頼を受けてのレシピ提供とか、様々なイベントやパーティのケータリングなど、食やお料理に関するプロデュースやフードコーディネート的なお仕事をしています。 「ギャザー」では,自分が今まで得てきたことを活かせるのであれば、新しいことにもどんどん取り組みたいと考えています。和裁、洋裁や華道、茶道などと学んだり、クチュリエで縫子さんをしていたこともあるのでオリジナルのユニフォームを縫ったりすることもあるんです。 日常生活全ての感覚が柔らかに寄せ集まり、重なり合い、揺らめき、それぞれが見え隠れするような取り組みができれば幸せです。 今は一人で仕事をしているけど一人じゃない。仲間がいるからできている。Together の 「ギャザー」はそんな思いで活動しています。 Together ! ―――仲間がいるって何にも変えがたいことですよね。 お料理を仕事にするきっかけは? 呂美:もともと料理の仕事に入ったのは、結婚したばかりの頃、たまたま近所に素敵なフレンチスタイルのパン屋さんがオープンするのを知って働きはじめたのがきっかけ。 その後、縁あってイアナックというパン屋さんで働き、パン作りの魅力にとりつかれました。 私の家は皆作ること食べることが大好きで、食をとても大事にする環境で育ちました。お食い初めはフグ雑炊だったと聞いています(笑) 子供の頃から毎週土曜日に家族でフランス料理を食べに連れて行ってもらいました。母によると3歳でフルコースをたいらげていたらしいです(!) 美味しいものに対しての感覚はこのころ培われたのかもしれません。 ―――3歳でフルコースですか?すごいー! 呂美:実はお子様ランチを食べたことがないです。。。(恥ずかしそうに。。。) 金曜日の夜は時々夜営業もしています。 ―――なんと(笑)フランス料理やパリ好きの基本はご両親の食育に培われているんですね。ところでロミさんにとって仕事は人生の中でどんな役割ですか? 呂美:元気の源です!お客さんがおいしいって言ってくれることが何より嬉しいです。 お店でお出しする食材は、日本全国から自分で厳選した食材を取り寄せているのですが、作り手さんから料理に寄り添ったとびきりのお野菜やパンなどの食材が届くと、それだけでわーっと元気になって疲れていてもなんでも、全部飛んでしまいます! 手を動かして何かするのが大好き。 ―――それは素晴らしいですね。 呂美:でも実は私は働くのがイヤで24歳で結婚したのに、まさか働くことがこんなに楽しくなるとは思いませんでした! ―――えっ、そうだったんですか?意外ですね。いつも楽しそうに働く印象しかないですよ。 ところでロミさんがゆっくりしたいときに行く場所はどこですか? 呂美:一人の時間を大事にしています。お茶を飲みながらボーッとしたいので、お気に入りのコーヒー屋さんのテラスとか美術館で寛ぎます。(実は営業時間中にも買い物と称して抜け出すロミさんです) 旅が大好きでよくあちこち旅行に行っていました。一番好きなのがパリ。若い頃は2ヶ月に一回くらいのペースで通ってましたよ。その他にもスペインなどのヨーロッパの国々や中東、アジアの国々もたくさん旅しました。 スペインではバルをはしごして手のこんだピンチョスに感動したり、トルコで食べたムサカは忘れられない美味しさ。アジアの料理は魚介がお目当て、香港にそこでしか買えないピータンを買いに行ったり、中国の山奥に中国茶を求めて行ったりしたことも。そういえば旅の軸はいつも食べ物でしたね(笑) トルコを旅した時の写真。ラクダに乗って。 ―――とことん料理が大好きなロミさんが食に関して意識していることはありますか。 呂美:食べることを楽しむこと。小さい時から食べる時のテレビは禁止、食事に集中して雰囲気も大事にと教えられました。お皿に全てその人の人生が詰まっていると思うんです。どうやって育ってきたかが食事の時間に見える気がします。 基本的に好き嫌いなく、口に入るものはなんでも食べます。それとたくさん食べることも大事。たくさん食べられないと味見もできないし、お料理は基本立ち仕事なので体力ないとダメなんです。 食材は本当にいいものをよりすぐって。食を大事にする呂美さんのこだわりを感じます。 ―――食って生きる基本、と改めて感じますね。年齢をかさねるにつれて楽しいと感じることは? 呂美:若い頃はこうしなきゃいけない、ああしなきゃいけない、例えば女性は外で働いてはいけない、毎日ご飯作らなくていけないとか、たくさんの縛りがありましたが、年を重ねるごとに、適当に力を抜くことが出来る様になったことが楽しいですね。 ――― 肩の力がふっと抜けた感じでしょうか。 ロミさんの思う素敵な女性とはどんな女性ですか? 呂美:穏やかだけど芯の強い女性。自分をしっかり持っている人ですね。裏表がなく強い心を持った人、これは男性でも女性でもいいですね。バランスが取れているって粋だと思います。 テイクアウトできるスイーツも人気。 ―――呂美さんご自身の心と体のために大切にしていることは何ですか? 呂美:体の基本は食べる事なので、食を大事にちゃんと食べること。そのおかげでとっても疲れにくいんです。肩こりも頭痛もないですよ。もともと運動は大好きで、走ったりサーフィンしたり色々やってきましたよ。 ―――さて最後の質問ですが、10年後、どうなっていたいですか? 呂美:実はこうなりたい!という願望が幼いころからあまりなく(汗) 家族や友人や仕事でお世話になっている方々や、大切な人が健康でハッピーでいてくれればそれだけで幸せです。できれば今と変わらずずっと一緒にいれれば。 いつも呂美さんを支えてくれる仲間と一息。 ―――なるほど。しなやかに楽しい事やハッピーになる事を追いかけているロミさん、素敵です。 これからもお料理でたくさんの人を笑顔にしてくださいね。今日はありがとうございました。 |
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